エリオット波動は、多くのトレーダーが相場の方向性を予測するために利用する分析方法の一つとなっていて、エントリーや決済の判断基準として使えます。また多くのトレーダーが使用していることから決済(利確・損切り)が多く注文されているポイントを把握できるようになります。
目次
重要な原則
エリオット波動には、以下3つの原則がありますが、①が重要です!
- 推進波において3波は1波、3波、5波の中で最も短くはならない
- 推進波の中で2波が1波の始点を超えて修正することはない
- 推進波の中で4波が1波の高値を割り込むことはない
つまり、①は「3波が一番伸びる」と言っており、私もトレンド反転時に3波を狙うように心がけています。
とはいっても、いつ3波が始まるのか、どうやって判断するの?
という疑問が出てきますよね。
では、実際に3波を捉える方法をご説明します。
ダウ理論を使う
結論からお伝えすると、ダウ理論でのトレンド発生時点で3波と判断できます。
以下の図をご覧ください。
- 戻り高値であるオレンジ水平線を上抜けることで、ダウ理論では目線が下目線から上目線に切り替わります。このタイミングで1波の発生を捉えます。
- 2波による下降が始まります。
- 赤水平線を上抜けることで、ダウ理論でのトレンドが発生し、3波が確定します。
赤水平線が抜けられず一旦下降したり、そのまま下降トレンド継続やレンジに移行する可能性も残っているので、ローソク足実体が上抜けするまで油断は禁物です。
また、図のように1波がオレンジ水平線をあまり上抜けていない場合、2波は深い押し目をつけることが多いため、1波がどの程度抜けたのか確認が必要です。
自分が基準とする時間足だけでなく上位足(1時間足を基準にトレードする場合は、4時間足や日足)についても、上と同様に今エリオット波動の何波なのか確認します。上位足は強く、逆方向にエントリーしてしまうと3波も想定通りに伸びないことがあるためです。
エントリー・利確・損切り
3波と思われる波を見つけられたら、以下の点について検討し、リスクリワードが1:2以上見込めるか事前に確認した上でエントリーします。
- エントリー:
転換シグナル(ダブルボトム等)を目安に2波終了のタイミングを把握してエントリーします。堅実にエントリーする場合は、図の赤水平線を上抜けたタイミングでエントリーします。 - 利確:
3波は、1波と同じかそれ以上の値幅となる波と認識されていますので、1波と同じ値幅分の位置に利確を置きます。但し、時間がかかって伸びていかない場合や、途中で反転することもあるので、その場合は諦めて撤退します。(生き残っていくため負けないことが大事です) - 損切り:
損切り位置は、3波の始点少し下に設定します。反転直後にエントリーできた場合は、リスクリワードが非常に良いトレードになるはずです。
まとめ
エリオット波動3波でエントリーするためには、1波、2波を見つけることが重要です。あせらず2波が終わるまで待ち、3波を取りに行きましょう!